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百合染野書店(たぶん仮)

小説をgdgdやってきます seasonal girl

seasonal girls 7

「祭りに行こう」その言葉から花火大会に行くことになってしまった。豊橋(季高)節は仕方なく4人の少女に着いて行くことに

 

 

 

4人も心が浮いていたようだ

 

 

 

「祭りに行こう」
お盆入る数日前の全校出校日の放課後に、チラシを持っていた秋奈が提案してきた。
チラシには『土桜花火大会 8月10日水曜日午後8時~9時 山霊女学院前駅から徒歩15分』と書かれていた。
これを見た春沢・小夏・真冬は提案に賛成した。
春沢は平日、小夏と真冬は8時以降が暇なので条件に合っていた。
「服装は浴衣か私服かどっちがいいかな」
「山霊から近いのはラッキーだな」
「待ちきれないですね…3日後楽しみです」
4人ともうきうきしていた。
それとは別に面倒くさいと思っている者が1人いた。無理やり連れて行かれることになった節だ。
この提案を聞いた時から予想はできていた。勝手に参加させられることを。
このことを保護者である義母の高橋先生に相談したところ、条件として高橋先生が引率者として付くことになった。
「私、今まで花火大会に1回も行ったことがないの。だからみんなで行きたいなって」
「秋奈、今まで行ったことなかったのか」
「うん、5年前に日本に戻ってきてからずっと行きたかったけど、行く機会がなくて」
「…私も友人と行くのは…初めてです」
「私も地元だけど行ったことなかったなあ」
この話を黙って聞いている節。ふと、小さいときの花火に関する記憶を思い出そうとした。が、花火大会に言った記憶も無い。もしかしたら花火を見たことがないのかも、と考えた。

「…すみません。これから対象者の補修があるので…指定された教室に…移動しなければなりません」
「あたしもこれから部活の練習があるから、じゃあな」
その言葉を残して2人は教室から出た。
残ったのは節・春沢・秋奈の3人だ。
「そうだ秋奈ちゃん、この後暇かな?一緒に浴衣階に行かない?」
「うん、いいよ。私も来てみたいと思っていたから」

 

夜9時、義母が仕事を終わらせたので家に帰宅することになった。
「色々とプリントを持って帰らないといけないから。節は先に車のカギを開けておきなさい」
と言われ義母から鍵を託された。節は面倒くさいと思うが、別に反抗する必要はない。
鍵をもらった後はすぐに駐車場に移動して、車のカギを開けた。その後、助手席に座って義母が来るのを待っていた。
5分後、義母が大量のプリントを持ってやってきた。義母はすぐに車の後部座席にプリントを置き、運転席に着いた。手に持っていた缶コーヒーを飲みほした後、エンジンをかけて出発した。
義母の家に着くまで約20分。節は窓の外を見ることしか暇つぶしがなかった。
「最近あの4人に外出することが多くなったわね」
義母が急に話しかけた。節は少し動くものの返答はしなかった。
「10日に花火大会、11日に土桜西小学校か…。去年まで外に一切出なかったのがウソみたいね」
半強制的に参加されていることは、義母も知っている。
「せっかくならやよいも連れて行くべきだったかな。でもあの子、外出で遠くに行くか自分引きこもっているかの2択だからね。どこかへ連れて行こうとすると嫌がるのもしばしば。あの子の場合、万年反抗期みたいなものだから、対応が難しいのよね」
豊橋やよい。節の義妹だ。只今中学2年生で土桜中学校に通っている。勉強も運動も苦手、帰宅部といいところはあまりない。
彼女も節と同じ、両親が亡くなられて引き取られた子供だ。本名は森やよいだ。3年前に引き取られた。
ところが、引き取られた当日から反抗的だった。義母や義父の事を全く目にもせず、義兄である節も嫌われていた。だから外出か自分の部屋に閉じこもるかの二択なのだ。
「まあ、外とのつながりはやよいが上ね。素直さはあなたが上。あなたとやよいは正反対ではあるけど、互いにまだ社会の事を知らない。だから義母(かあさん)と義父(とうさん)はなるべく人間の信頼関係を大切にしてほしいと考えているの」
そういわれてもピンとこない節。窓の外を見ながら感じていた。自分はこの世界に対応することが出来ないはず。多くの人と関わることが怖かった。自分の存在がこの世界に受け入れてもらえるか怖かった。それなら、自分なんて部屋の中に引きこもったほうがましだと、今でも思う。
義母や義父の気持ちは聞いたが受け入れはしなかった。嫌いってわけではないが。
「まあともかく、明日と明後日は忙しそうね。体力温存しときなさいよ」
「…うん」
明日も明後日も楽しみではないけど。


どうあがいても時間を止めることはできない。気づけば朝の6時だった。
節自身驚きだった。普段は早くても7時に起きるのだが、6時に起きたのは小学生以来だ。
何故早く起きたのか。そう思っていたのは節だけではなかった。
なんとなくリビングに行くと義父と義母も驚いていた。
「珍しいな。節が早起きするとは」
「まさか、今日の花火大会が楽しみすぎて寝ていないとか?」
冗談を言っている両親だったが、節は謎で仕方なかった。しかし、解決しようにも解決できるはずがない問題である。
「そうだ、珍しく早起きしたから一緒に朝食を食べましょう」
平日は寝ている間に車に乗せられておにぎりかパンを食べる
休日は起きたときにもう節以外は朝食を終わらせている。
が、今日は平日で早起きしたのでいつもと違う。義母がテーブルにトーストと目玉焼きを乗っけた皿と、牛乳を入れたコップを置いた。
「冷めないうちに食べなさい。たまには朝ごはんも暖かいものを食べるほうが健康的でいいわよ」
「…いただきます」
節はトーストを口に頬張る。妙に暖かく感じた。
しかし、この食卓の中に一人いなかった。やよいだ。
「やよいはどうした?」
「あの子もう登校したわよ」
「早いな、相変わらず。親に顔も合わせられないとは物悲しいものだな」
やよいは大概6時に登校する。しかも親に何も言わずに。いや、実の親じゃないから何も言わないのだ。
節はやよいのことは妹とは思っていない。人とのかかわりを拒絶しているから。
やよいは節のことを兄とは思っていない。偽の家族が嫌だから。
節はそんなことを考えながら食べていた。不思議なことに15分で食べ終わった。いつもならこの量だと30分近くかかるのに。

 

「さあ、高校に行くわよ。節は午前中に特にやることはないけど。午後は花火祭りがあるから無駄にうろつかないほうが体力のためよ。先に車のカギを開けて待っていて。すぐ私も駐車場に行くから」
「いつもは俺が車まで運んでいるが、今日は自分の足で車に乗るのか。今日は珍しいものが多く見えるな」
「節は珍獣とかじゃないわよ。あなた」
「そうだな。節は少しずつ成長していると感じているよ」

 

山霊女学院に着いたものの、節はすることがない。
節は校庭の近くの木陰外のベンチに座り、運動部の練習を見て暇を潰していた。夏休みの暇なときはいつもここにいる。特に見るのはサッカーだ。小さいころにやっていたので見ていても飽きない。ほかのスポーツだと1時間見ていると飽きてしまう。
サッカー部を見ていると小夏の姿が見えた。ポジションは左サイドのMF(ミッドフィルダー)。時々FW(フォワード)のように相手のゴールを狙うスタイルだ。
過去の自分の戦法に似ている。その時はあまりポジションを気にしていなかったけど、攻めが基本だった。今の節は全く攻めるような性格ではない。小さいころの自分を思い出していたが色々と違う。髪の長さも短かった。積極的な性格だった。

消極的になってしまった原因はあるが誰にも言えない。

そのことよりも今は暇を潰すためにサッカー部を見ていた。

12時。そろそろ職員室に行かなければならない。昼ご飯を貰いに行かないと。夏休みは出校日以外は、いつも弁当を作る秋奈がいない。そのため職員室の弁当をもらわざるを得ないのだ。購買は在るもののあまり人と関わりたくないので行きたくない。
「おう、節。今日も見学していたのか」
ベンチを離れようとしたとき、先ほどまで校庭にいた小夏が話しかけてきた。手にタオルとスポーツドリンクを持っていた。ほかに2人着いていた。
豊橋君何で見学しているの?」
「まさか覗き見!?ストーキング!?」
「こいつはそんなことしないよ。幼少期にサッカーをしていたみたいだから興味があるみたいだ。それはともかく節、見学するのは勝手だが、こんな炎天下に水分無しでいるのはきついぞ」
心配しているのかわからない言い方だ。
小夏は少し止まって、持っているスポーツドリンクを見ていた。
「あたし、6本ぐらいスポーツドリンクを持っているからこの一本やるよ」
何故かスポーツドリンクを貰った。欲しいとか一言も発していないが。
小夏は渡すと同時に足を動かし去っていった。部員の2人も小夏に着いて行った。
「小夏、さっき渡したのって飲みかけじゃなかったっけ?」
「てか、何で下の名で呼んだの?」
「う、うるさい!」
その話は知らずに節はもらったスポーツドリンクを飲んだ。理由は単に喉が渇いただけだ。
飲み干した後、職員室に向かった。

 

職員室で昼食をとり、午後からは校内にあるベンチに座り睡眠をとった。

 

起きたときは4時だった。7時半に山霊女学院前駅に集合なので、まだ3時間ある。
「タカ君…ここにいらしたのですね」
聞き覚えのある口調が聞こえたので声の主のほうを向くと、先ほど補習を終わらせた真冬が節を見つめていた。
タカ君というニックネームが真冬も使っていて不思議に感じていた。
真冬は節の横に人形のようにおしとやかに座った。
「…座って寝るのは仮眠時に効果はありますが…首や足に負担がかかりやすいので…気を付けてくださいね…」
「…そう」
節の合図を聞いて真冬は満面の笑みで返した。
「…楽しみですね…この後の花火大会」
そういわれても全く楽しみにしていない節。
「私…友達とどこかに行くの…初めてです…。浴衣で外を歩くのも…初めてです。夜中に遊びに行くのも…初めてです」
それをなぜ自分に話すのか、節は疑問に感じた。
「タカ君も…楽しみにしていますよね」
返答に困った。正直にいいえと答えるべきなのか。嘘をつくべきなのか。結論として結局黙ってしまった。
しかし、真冬は返答を求めてはいなかったように、急に席を外した。
「今から家に戻ります。…また後でね…タカ君」

 

午後7時半、予定通りに全員がそろった。
春沢・小夏・秋奈・真冬。4人とも浴衣姿だ。
春沢は桜の花びら模様。
小夏は水色と白の水玉の浴衣。
秋奈はところどころに菊の花が付いている。
真冬は白とところどころ水色で塗られている。
義母は学校からそのままなので仕事着。節は変わらず私服だ。
「高校生っていいわよね。やりたいことがやったもの勝ちの年代だから。何やっても許されるわよね。たばこや酒やギャンブルは駄目だけど」
「じゃあ行きますか!」
春沢の声と一緒に全員は花火会場へ歩き出した。

 

続く

 

あとがき

今回は無駄に書いてしまった感がある( ゚Д゚)

毎度ありがとうございます。百合染野(ゆりぞめや)です。

上記にあるように無駄に書きすぎた感があります。いきなり花火大会に飛ばしてもよかったとも感じています。

途中からテンポが悪いと感じているところもあります。その辺は今後の反省かつ、感覚を覚えなければ。

ちなみに、この夏休みに本4冊読みました。やっぱ日本語って難しいと感じました。

 

感想誤植がありましたらコメントにお書きください。

 

 

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