百合染野書店(たぶん仮)

小説をgdgdやってきます seasonal girl

 I don’t need a girl friend  エピローグ 

この話はフィクションです

 

 四月と言えば入学の時期である。仕事や進学があり、新たな始まりがあるものだ。

 しかし、一部は始まらない人もいる。

 物で散らばった部屋。その部屋の隅にいる一人の少年。彼の名前は「豊橋節都(とよはしせつと)。15歳。高校や仕事をしていない浪人少年だ。だが就職や受験に失敗した訳ではない。実は彼の母は幼いころに亡くなり、父は小3で亡くなっている。(なので本当の名前は季坂節都 きざかせつと である)父の仕事上の関係で豊橋家に引き取られたが、親がいなくなったショックからか、引きこもりに。今はそれがさらに悪化して人間不信になっている少年だ。

 

 そんなある日、豊橋家の母である「豊橋京(とよはしきょう)」が急に彼を車に乗せた。

 「おいおい。何するつもりだよ」

 「あなたは私が働いている高校へ特別に入学することになったのよ」

京は教師である。ちなみに実の父と豊橋の父はどちらも消防士であった。

 「はぁ!? 俺は高校行くつもりはこれっぽっちもねーぞ!」

 京はため息をつきながら

 「そういうけど今の社会は高校行かないとかなりきついものよ。あんた今後さらにきつくなってもいいのか?」

 くっ きついことを言われてさすがに節都はことばがでなかった。

 

 車に乗せられ30分ほど。その学校に着いた。

 「おい!首引っ張って俺を引きずんじゃねーよ」

 「これくらいしないとあんた逃げるだろ。お前が落ち着いていればしない」

 (何ともひでぇ先生なもんだ)

  彼は仕方なく首を引っ張られた。(仕方ないのか?)引っ張られている節都はため息しながらぼ~としていた。すると校門に書いてある学校名が目に付いた。

 

  !?

  「(私立天霊女学院)っておい! もしかしてこの学校って」

  「そうよ。女子校よ」

   はぁ!?

 

こうして人間不信少年のハーレムが始まった         続く