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百合染野書店(たぶん仮)

小説をgdgdやってきます seasonal girl

seasonal girls 5

豊橋(季高)節の周りに4人の少女がいる。

春沢七海、小夏飛鳥、辻井秋奈、鈴山真冬。

 

 

彼女たちは勝手に話を進める。気づいた時には放課後に鈴山家に行くことになってしまった。

 

夏休みに入る三日前、山霊女学院の生徒たちは授業以外の時間は夏休みの予定を話している。近くの市民プールに行くだとか、誰かの家に泊まりに行くだとか喫茶店めぐりするだとか様々だ。夏休みという約1か月の自由時間。人によって楽しみ方は違う。

ある休み時間。
誘導係の4人も盛り上がっていた。節一人を囲んで。節はいつものように面倒だと思い、机に座って寝ていた
「夏休みの予定考えているけど、皆家庭の事情とかない?お盆の帰省以外で。私は土日以外なら遊べるよ。」
初めに話を展開させたのは春沢だった。
「あたしは夏休みの最初の1週間と、お盆が過ぎたらサッカー部の練習があるな。夕方からならいつでも遊べるぞ。」
とサッカー部の小夏が発言した。
県内トップということもあり練習時間もかなり長い。普段の部活でも平日は8時まで、休日は朝7時から夕方7時までとハードだ。夏休み期間は朝7時からだが、先生の都合のため夕方5時までらしい。
小夏の予定を一通り終わった後に、今度は秋奈が予定を話した。
「私はお盆の1週間後にノルウェーに行かないといけなくて。」
「ハーフもハーフなりに大変だな。」
「いつものことだよ。」
彼女がブロンド髪なのは、彼女が日本人とノルウェー人のハーフだったからだ。そのため肌色や髪質が他の生徒と全く似付かないのだ。彼女は毎年8月にノルウェーに帰省に帰省していて今年も同様だそうだ。
そして、最後に黒髪シャイ少女=真冬が発言した。
「その…私は…お盆以外は学校で補習となりまして…すみません。大抵は…遊びに行けません。…ごめんなさい。」
「そんなにネガティブにならなくてもいいよ。」
「私、小さいころから勉強苦手で…。…この高校に入学できたのは…付属の山霊中学校
からの…エスカレーター式だったので…」
「中学からならさらにすごいよ!優等生じゃん!」
「それは…中学入学当初だけですよ。…最近は期末テストでも赤点を取ってしまいました。…それに…その後は1週間に1回は補習参加ですよ…。私は…校内では落ちこぼれです…。私は…」
「まあまあ、落ち着いて。今は夏休みの予定を考えよう。」
春沢は手帳を出して全員の予定をまとめた。だが、少し苦しい顔をしている。予定をうまく組めない様子だ。手帳を書き終えた後はペンを顎につけて硬直している。
「5人で遊べる日は難しいね。」
話に参加していない節だが、勝手に予定がないととらえられている。実際、節の夏休みの予定はない。
そんなことは知らない節はただ寝ている。
「がんばって、平日の5時から9時までなら遊べるかな…」
「ごめんなさい…私の所為で…」
「いつまで自分を責めているんだよ…」
「そうだ!泊まりをすればいいんだよ!昼間が遊べないなら夜で楽しめばいいんだよ!」
「駄目だよ!豊橋君もいるから、不純性行為になるから駄目だよ。」

風紀委員である秋奈が指摘した。

勝手に豊橋が強制参加されている。そのことも知らない節だが、まだ寝ている。
「そういえば生徒手帳の校則一覧にあったな。女子高なのに不純性行為禁止とか書く必要性がいまいちわからないけど。そんなにラブホに行くやつがこの女子高に多いのか…。いや待てよ、同性愛なら問題なしなのか?」
「小夏ちゃんストップ!話が反れているよ。」
女子の会話で話が変わってしまうのはよくあることだ。致し方ないことではある。

 

時間は流れ、授業の始まりのチャイムが校内に鳴り響いた。
結局話はまとまらずじまいだった。授業が始まったと同時に4人は席に戻った。春沢は節を起こした。節はまず、夏休みの予定の話すら知らない。起きたはいいものの授業を受けるつもりがないためまた夢の中に入った。

 

目が覚めた時にはもう授業は終わっていた。隣の席の春沢はご立腹だった
「もう、ちゃんと授業中は起きて。高校は勉強するところだよ。強制的に入れられているとしても最低限授業は頑張ってもらわないと。」
「春沢、そんなに怒らなくてもいいんじゃないか。学級委員としては真面目なのはいいけどな。」
「授業受ける前にコーヒーを飲めばいいんじゃないかな?校内にある自動販売機のコーヒーの種類はかなりあるよ。」
「それよりも、まず、豊橋君がコーヒー飲めるかどうかだよ。」
「…無理」
「珍しく話に割り込んだ!?」
節はただ嫌という姿勢を表しただけだが、こうも驚かれると不思議と恥ずかしい。
節は最近コーヒーを親に作ってもらい飲んだことがある。一口目があまりの苦さに耐えられず、二口目はあきらめたほどである。それ以来、節はコーヒーが苦手である。
「それなら…炭酸類はどうでしょうか…。冷たさと炭酸の刺激で…目が冴えると思いますよ…。微量ですが…炭酸にも…カフェインが含まれていますよ。」
「それいいかも。」
「ただ…飲みすぎには注意が必要です…。…カフェイン中毒によって…なくなるケースもあるみたいです。」
「真冬、すごいな。流石医者の子。」
「ええ…。でも、こういうのは親の話から覚えられるのですが、勉強面は…」
「だからそんなにネガティブにならなくても…。」
そこで春沢は何か閃いたのか。
「そうだ、今日勉強会をしよう!」


と、急に今日は放課後に鈴山病院もとい鈴山家に勉強会を行うことになった。
だが、小夏と秋奈は部活があるため鈴山家に行けなかった。そのため、訪れるのは鈴山家の真冬と、教師役の春沢、そして、話を何もかも理解していない節だった。
いつもの放課後は節を豊橋先生(義母)のいる職員室まで連れて行き車で家に帰るのだが、今回は豊橋先生に頼み、外出を許可された。約束として8時までに高校に節を連れて戻ってくる条件をのんだ。

鈴山家までの距離は約7キロとなかなか。しかし、ラッキーなことに高校と鈴山病院のどちらも近くにバス停があることだった。そのため、小夏ちゃんの運搬できるような力がなくとも遠くに連れて行くことが可能だった。
真冬は登下校時にこのバスを使うらしく、バスの時刻表を把握していた。

 

約30分かけて鈴山病院前に着いた。節にとっては1か月に1回検査をする精神科の病院だ。見かけはただの7階建てマンションだった。
「1階は病院だとわかるけど、真冬ちゃんの一家が住んでいるのは何階の何室なの?」
「えっと…ですね。2階は倉庫類と患者の寝室で…3階はホールみたいなもので…4階以降は私たち…鈴山一家の部屋です。…私は…4階の5号室です。」
節はそれを聞いて訳が分からなかった。そう思っていたのは春沢も同様だった。
「私はって、え?」
「えっと…つまり…1人1戸ずつってことです。」
「え!?何その贅沢さは!?鈴山家って金持ち!?」
「そっ…そうですか?…別に…自家用ジェット機とか…別荘とか持っていませんよ。」
「いやいや、それでも普通は1人1部屋でも十分なのに1人1戸って聞いたことないよ!それ以前にマンション1棟が鈴山家の諸物ってその時点で凡人ではありえない次元だよ!」
ということはここら辺の駐車場に止まっている車の半分ぐらいは鈴山家の車なのかもしれない。個人病院とは思えないような家庭だ。
「私たち…鈴山一家の8割は医療関係の職業です。…私の父は眼科…母は内科の薬剤師です。ほかにも…叔父や…はとこも住んでいます。…すみません…話が反れてしまいましたね…私の部屋まで行きましょうか。…こちらです」
とりあえず、節と春沢は真冬に着いて行くことにした。
裏口に郵便入れと自動ドア、そして何かわからないカメラが付いている機械があった。その機械のカメラに真冬が近づくと自動ドアが開いた。どうやら顔認証制のようだ。自動ドアの奥にはエレベーターがあり、4階まで行くのは楽だった。
真冬の部屋の前に着き、真冬は鍵を取り出した。また、呼び出しボタンの横に指紋認証があった。その2つが一致してやっとドアが開くシステムらしい。
「なんか、SFの世界みたい。」
凡人2人は金持ちの世界を愕然としていた。
そして、真冬の部屋のドアが電子音とともに開いた
「どうぞ…中へ…」

真冬の部屋は1kの10畳、畳で敷き詰められていた。中央には木製の丸いローテーブル。窓際には勉強机と本棚。どんな材質なのかはわからないが、年輪がきれいだ。近くには手作りなのか少し変形している風鈴があった。真冬の和の心が現れている部屋であった。書道も習っていたのか壁には「雪のように白く」という掛け軸があった。節も春沢も意味が分かっていないが、彼女が大切にしている言葉であろうと感じた。
「…少し待ってくださいね。…お茶とお菓子をお持ちいたします」
節は高校に入ってから初めて友人(?)の家にお邪魔した。綺麗な部屋で無駄なものがない。からっぽの部屋というと失礼だが、どことなく自分の心を表した。自分と似ている気がした。だが、どことなく違う気もしていた。
「どうしたの?何かあったの?」
春沢は節が考え事をしていることに気づいたらしく声をかけた。
「…別に。」
節は何となく考え事は隠した。

 

続く

 

あとがき

4000文字ぐらいに収まるといったな。あれは嘘だ。( ゚Д゚)

どうも百合染野(ゆりぞめや)です。( ゚Д゚)

毎回予定よりも多い文字数を書いてしまいます。どういうこと!?( ゚Д゚)

それにまだ、キャラ設定まとめが作れていない( ゚Д゚)

そして、只今大学の期末試験1週間前だというのに何を書いているのだ私は( ゚Д゚)

ちなみに毎回使っているこの顔文字→( ゚Д゚)はお気に入りです。とても使いやすい。

 

感想、誤字脱字があればコメントのご記入をお願いします。

 

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